家づくりとインテリアコーディネイト

家づくりとインテリアコーディネート / インテリアコーディネーター 日野葉子さん

照明計画について

 皆様こんにちは。インテリアコーディネーターの日野です。インテリアのお話、三回目の今回は照明計画についてです。

Ⅰ.明りと色について

照明計画では「実用的な明り」と「雰囲気・演出の明り」とに大きく分けられると思います。
まず「実用的な明り」は、本や新聞を読んだり、物を書いたり、勉強や細かい作業をする時に必要な明るさです。学校やオフィスのような明るさ、というと想像しやすいのではないでしょうか。一般的に昼白色(白っぽい、お昼間のイメージの色)が採用されており、活動的な印象です。
一方、「雰囲気・演出の明り」はホテルやレストランなど、ゆったりと寛ぐ空間のイメージです。一般的に電球色(文字通り白熱灯のようなオレンジがかった色)が使われ、外側から建物を見た時に窓から漏れるオレンジ色の光が暖かさを感じさせます。
これは色温度といわれる、「光の色を数値で表現する単位」で、その単位はK(ケルビン)で表されます。少し専門的なお話ですが、皆様が照明器具のカタログ等をご覧になる際には、目にされることがあるかと思います。温度というと逆な感じがしますが、色温度が低いと赤味が強く、高いと青みが強くなります。(下記イメージ写真)

出典:大光電機株式会社/URL:http://www2.lighting-daiko.co.jp/service/faq02.html

このように、照明の色味でもお部屋の雰囲気は変わってきます。最近の展示場では電球色を採用されているメーカーが殆どだと思います。やはり家は寛ぎの場所であり、仕事や学校から帰って緊張感から解き放たれる場であるからだと思います。
ただ、家の中でもお部屋によって寛ぐ空間・作業をする空間と使い方も分かれますよね。そこで、部分的に照明器具の光の色を変えたりしながら、適材適所の明り選びをお薦めします。最近の照明器具は、一つの器具でリモコンや壁スイッチを使って色を変えられるものもありますので、同じ空間の中でも比較的違和感なく使い分けが出来るようになっています。
例えば、LDKの連続した空間で、「リビングはオレンジ色の柔らかな光がいいなぁ。でもキッチンではお肉やお魚、野菜の色をはっきり見たい!」という時などです。光の色の好みや明るさの感じ方は個人差がありますので、是非各展示場で体験してみて下さい。

Ⅱ.LEDについて

数年前までは白熱灯や蛍光灯が主流でしたが、最近では住宅でもLEDが普及しています。
消費電力が少ないこと、CO2の削減効果があるなど環境に配慮している点も挙げられますが、一番は寿命が長い事が採用率の高さに繋がっているのではないでしょうか。
一般的にLED照明の寿命は40,000時間と言われています。40,000時間?ピンときません。
おおよそ10年間といったところです。(一日にどの位つけているかによっても変わってきます)ただ寿命といっても、白熱灯や蛍光灯等とは少し違います。白熱灯はスイッチを入れたのに点灯しない、蛍光灯であればチカチカし始めたら寿命という風に分かりやすいものです。LEDの場合は、初期段階が100%の明るさとして、40,000時間をかけて70%の明るさになる事を「寿命」と言います。
このように長寿命なので、電球交換がほぼないので、今まで取付けや交換がしにくいとされてきた場所にも使用する事が出来ます。(例えば吹抜けの天井に取付けて1階を明るくする、など)LEDの普及によって、住宅の照明計画も変化しています。

Ⅲ.照明器具の形

最後に照明器具の形についてです。

出典:Healing Lighting 建築家照明でつくるグラデーション 家元あき著

ダウンライト

最近ではダウンライト(天井埋め込み型照明)が多く見られます。

天井に埋め込む事でスッキリとした空間になりますし、カバーに埃がたまる事も少ないので清掃性も良いです。

ペンダントライト

次にペンダントライトです。
写真のようにダイニングテーブルの上や、キッチンの手元などに向いています。
可愛らしいデザインの物も多く、インテリアの良いアクセントになります。

間接照明

また上記写真のように、間接照明も多く取り入れられるようになってきました。
直接光源が目に入らず、柔らかな光が壁や天井に広がり、落ち着いた空間を演出出来ます。

  • 上記の参考例も含め、当展示場の各モデルハウスでは
    様々なコーディネート例をご提案しております。
  • 当ホームページ「モデルハウス情報」でも室内の様子をご紹介しております。
    (写真とは若干異なる場合がございます)

このように「照明計画」といっても、様々な器具や手法・色味などがありそれぞれ特徴があります。照明計画を考える!といってもなかなかイメージが湧かないかもしれません。

  • ① 今お住まいのお家の照明はどんな感じですか?
  • ② 今お住まいのお家の照明で困っている事は何かありますか?
  • ③ お店や外の空間で、ご自身が落ち着ける照明はどんな雰囲気ですか?(色や明るさ)
  • ④ 雑誌や映画などで好きだと思う空間はありますか?
  • ⑤ 展示場で明るさを体験してみて、どんな印象でしたか?

以上のような点を改めて整理してみると、自然とご希望の照明計画にたどり着けるのではないでしょうか。
是非皆様の素敵な明り空間づくりに少しでもお役に立てれば幸いです。
今回も最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

2015年9月26日 掲載

家づくりとインテリアコーディネート / インテリアコーディネーター 日野葉子さん

好きな色と室内のカラーコーディネートについて

 こんにちは。インテリアコーディネーターの日野です。今回は「好きな色と室内のカラーコーディネートについて」お話させて頂こうと思います。

 皆さんの好きな色は何ですか?と聞かれていくつか思い浮かぶ色があると思います。また、何かを選ぶ時に無意識で手を伸ばしてしまう色というのもありますよね。

 洋服や靴、バッグなど様々なコーディネートが出来るものは「好きな」色を選びやすいと思います。ただ、それがインテリアに関わってくるとどうでしょう?例えば好きな色だけを集めてしまうと、少し統一感に欠けたり、どこか落ち着かない空間になることもあります。
そこで、色を上手に取り入れながらお好みの空間を作る方法をご紹介していきたいと思います。

 まずは色について簡単にまとめます。

色の種類

色には「色相」「明度」「彩度」があります。

  • 色 相色合いの違い
  • 明 度色の明るさ(白に近づく程、明度は高くなる)
  • 彩 度色の鮮やかさ

明度+彩度=トーンになります。一般的にトーンを揃えると、色の組み合わせがまとまると言われます。

色のイメージ

色にはイメージがあります。例えば、赤は「情熱的な・活発な・暖かな」等で、青は「爽やかな・清涼感・寒そうな」等が挙げられます。上記のマンセル・カラー・システムをご覧頂くとそれぞれの色へのイメージが湧いてくると思います。
これはインテリアを考える上で大変参考になります。明るい部屋にしよう、落ち着いた部屋にしよう、という時にどんな色を採用すれば良いかのヒントになります。

色の配分・計画

家はくつろぎの場であり、居心地の良い空間を作りたいものです。特にリビングや寝室は長い時間を過ごす為、カラーコーディネートは大切です。
その際、冒頭でもお話ししたように、好きな色だけでまとめない事をおすすめします。好きな色に囲まれていることは安心感を得ますが、必ずしも、「好きな色=くつろげる色でない」事をご理解下さい。

  • ベースカラー(基調となる色)
  • ポイントカラー(主張色)
  • アクセントカラー(強調色)

ベースカラーは床や壁といった室内での大部分を占める色です。ポイントカラーはカーテンや家具などで、いわばテーマカラーのようなものです。アクセントカラーはその名の通り、強調する色です。鮮やかな色や、好きだけれど沢山は使いにくい色など、個性を出すのにとても有効なものです。

室内のカラーコーディネートの場合

では実際に室内写真で、色によるインテリアの違いの例を挙げて見ていきましょう。

(1)ダークトーンのインテリア
こちらのインテリアは茶・ベージュを基調としています。
濃い色を使うことで「落ち着き・重厚感」を演出します。
(2)クリアトーンのインテリア
こちらは全体的に明るい木の色・白を基調にしています。
「軽やか・快活・若々しさ」が感じられます。
  • 上記の参考例も含め、当展示場の各モデルハウスでは
    様々なコーディネート例をご提案しております。
  • 当ホームページ「モデルハウス情報」でも室内の様子をご紹介しております。
    (写真とは若干異なる場合がございます)

このようにインテリアを考えるには、色はとても大切な要素であり、人間の心理にも影響するものです。
日ごろから雑誌や広告などに載っている写真の中から、ご自分が落ち着けるだろうというものを集めておくと後々参考になると思います。
簡単なオリジナル・スクラップブックを作成されると良いでしょう。

以上、色について簡単にまとめてみました。少しでも参考にして頂ける部分があれば幸いです。
では次回は、「照明計画」についてお話ししたいと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。

2015年5月25日 掲載

家づくりとインテリアコーディネート / インテリアコーディネーター 日野葉子さん

住宅展示場の歩き方

 皆様初めまして。インテリアコーディネーターの日野葉子と申します。主に、新築住宅や建売住宅の内装コーディネート全般を担当させて頂いております。「これから家を建てよう!」「未来の家づくりの為に情報を集めよう」という皆様へ、少しでもお役に立てればと思っております。宜しくお願い致します。
 さて今回のテーマは「住宅展示場の歩き方」です。まず家づくりについて考えた時、何からはじめれば良いでしょうか?最近では住宅やインテリア、お庭づくりに至るまで沢山の書籍があります。またインターネットで検索すればより詳しい情報が得られ、家に居ながらにして情報収集が可能です。ご家族それぞれの理想の形があり、「リビングは広くしてホームパーティをしたい」「明るい内装が好みかな」「庭にはウッドデッキを作りたい!」等どんどん夢が広がって行きます。そうすると、集めてきた情報について、実際に見たり触れたりしてみたくなりますよね?それを体験出来るのが「住宅展示場」なのです。
 住宅展示場には様々なハウスメーカーのモデルハウスがあり、それぞれを比較検討する事ができます。建物の外観に興味がある方・工法に興味のある方・間取りを見てみたい方・インテリアが気になる方など、皆さんそれぞれの「気になるポイント」があるはずです。
 必ず今後の家づくりのヒントになる‘何か’が散りばめられています。
 はじめてモデルハウスを見学する時、建物の豪華さ、広さに圧倒されるかもしれませんが、まずはゆっくり展示場の中を歩いて見て下さい。例えば奥様の目線で見学されると、「キッチンや水回りの動線は?」「家事をしながら家族の気配を感じる間取りはどんな空間かな?」等、ご家族の生活パターンに置き換えて考える事が出来ます。もちろん初回ですから、なかなか細かい点まで見比べるのは難しいかもしれません。そこで、好きだと思うポイントを各モデルハウスでもらった資料等に書き込むのも良いと思います。沢山のモデルハウスを見学していると、あとで振り返った時に、どこのどんなところが気に入ったのかが分かりづらくなるものです。そんな時の為に、理想に近い間取りはどこだったのか、好きなキッチンがあるのはここ、窓が大きくて気持ちが良かったのはどこetcという具合に整理されることをおすすめします。
 色々な家を見る事でイメージしていたものがより具体的になり、またご自分の好みも整理されてくるのではないでしょうか?明るい家が良いなぁと思っていたけれど、ダークトーンの部屋も意外と落ち着くと感じてみたり、モノトーンのモダンな家が好きだけど、木のぬくもりのある家にも惹かれたり。【本やインターネットで集めた情報+展示場で見学(体験)して得た情報】を整理してまとめる作業をする中で、皆さんご自身やご家族にとっての優先順位がはっきりとしてくるのではないでしょうか。
 家づくりって何からはじめたらいいの?と思われている方、是非、住宅展示場へ行ってみましょう。色々な説明を聞いて、空間を体験しながら「今日は良い情報を持って帰るぞ!」と積極的に楽しみながら見学をして、素敵な家づくりの第一歩にしてみてはいかがでしょうか?
 次回は、「好みの色と室内のカラーコーディネートについて」です。

2015年1月29日 掲載